第26回

20世紀少年』『BILLYBAT』と読んだ次に『新説ザ・ワールド・イズ・マイン』を読んでる。この後は『キーチ!!』『キーチVS』を読みたいな。

 

浦沢直樹新井英樹……ガツンくるのは、本棚に置いておいて読み返したくなるのは、新井英樹。比べるもんでもないのだけど。多分新井英樹でなくても、誰かの漫画を読むたびに、浦沢直樹の漫画って自分にとってなんなんだろうと思えてしまうような、不思議な不足感が浦沢漫画にある。

浦沢漫画には、作家のポテンシャルよりも低いところで成立しているように見えてしまう損なところがある気がする。浦沢直樹漫画の読みやすさはいろんな巧さによると思うけど、それぞれの巧さが、あまりに自然でサラッとしていてストレスがない。かつての努力によって勝ち得た技術を手ぐせのように出力しているだけで漫画が完成してしまっているのではないかと見えてしまう。そんなわけがないし、作品から苦しみが滲んでないといけないわけもないのだけど。

漫画は読み進めるものだけど、そのための推進力だけではなくて、あるコマが目に止まってずっと見ていたいような、過ぎ去った後もずっと印象に残り続けるようなシーンも求めたい。展覧会のように、全体構成は確かにあるけど、別に一枚の絵だけ見てられればそれでいいっていうようなものでもある。浦沢漫画には展覧会の目玉になる絵があるだろうか。そう考えると、浦沢漫画には「この絵」というのがない気がする。浦沢漫画には画風はあるけど、常にコマとコマの関係の中に読み取る動きと画風が掛け合わされた映像だけが読み心地としてあり、後から振り返ったときに思い出す「止め絵」というのがほとんど無いのではないか? 物語には緩急があってだから心地よく読み進められるのだけど、絵の出来に緩急がなく全て一定に見える気がする。

 

浦沢漫画は一度全て売り払いはしたものの、今はむしろ好きで集め直していて今後も読み続けたいと思っている。だけど何故かそれと反対の気持ちも消えず、自分としてはそれをうまく消化したいと思っている。批判的な考えを展開しているうちに違う考え方が降りてくるかもしれないと思っていろいろ書いてみた。

第25回

転職すべきかどうか、悩みがぶり返してきた。

仕事をすることに対して何の希望も持てない。

 

最近は本を読む時間をできるだけ取ってる。本を読む時、分厚い本の方が深く潜れてる感じがするので、そういう本を探してる。文字が大きい方が良いので文庫より単行本を選んで買ってる。

 

『地図と拳』

ピストルズ

プリンシパル

自民党戦国史

源氏物語角田光代訳)』

『〈世界史〉の哲学』

『中核VS革マル

『真説ザ・ワールド・イズ・マイン

 

ゲームを買おうか悩んでたけど、ビックカメラに行って目にして、何となく買わずに済ませて、買わなくていいやと決定した。

自転車って2万円で変えるものだと思い込んでたけど違ってた。自転車は買ったら多摩川沿いを移動しながら目についた橋周辺をスケッチしたい。

ソファと椅子。椅子はオフィスチェア。これは2万円以下で買えるものをとっとと買う。こだわらないで早期導入することが大事。

パソコンの優先順位は不明。

 

最近、漫画を具体的に形にするために物語設定を整理し直してたけど、内容がつまらな過ぎて描く気が失せてしまった。こんなことを延々と考えるよりも、一旦、以前途中まで進めていたThickRectangleシリーズを清書していく方が良さそう。

第24回tweet

どうやらシラスを購読してる余裕がなくなってきた模様。

カルチャーお白洲は踏みとどまって、ゲンロン完全中継チャンネルは退会というところか。

最近は本を読んでいる。分厚い大きな話を読みたくて、色々探しては本棚に並べてる。

第23回tweet

散歩で街を歩いてきた。

料理は完成するけど作品は完成しない、と最近思っていた。

他人の作品を見ることは料理を買ってくることに似ていて、自分が作品を作りたいなら食材を買ってきた方が良い。

同じ人工物でも、作品は料理、街は食材というのが今日の感想。

とにかく街を歩くことは僕にとって、ぼんやり考えていることを具体的に出力するために必要なことだとわかった。

 

安部公房の読みやすさのイメージは、街を歩く気楽さ。

浦沢漫画の漫画はギリギリ具象だけど、具象へのフェティシズムは拒否する「ほぼ矢印」。

 

第22回tweet

HUNTER×HUNTER連載再開のためにジャンプを買い始めて以降の新連載をいくつか読むために、HUNTER×HUNTER不定期連載が決まって以降もジャンプを買い続けている。

 

『一ノ瀬家の大罪』について

『一ノ瀬家の大罪』は、妙に目につく絵。それで読んでみるととにかく一瞬で読める。読み進める上で違和感を覚えるような余計なセリフや絵がない。脇でごちゃごちゃいってるセリフも余計じゃない。本当に余計なものは削がれている。話を進めるための説明でなく、目を走らせるための仕掛けとして描かれた漫画だと思う。内容については読みながらちゃんと驚きがある。大ゴマ連発でセリフが少ないから一瞬で読み終わってるかのような印象もあるけど、誌面を見ると全然違う。疎密が効いている。「疎」の印象が強く押し出されているけど、気づかないうちに「密」の部分をしっかり読まされている。勉強したい漫画かもしれない。

第21回tweet

90年代は音楽が強かったが00年代以降はお笑いが強い。00年代以降のお笑い芸人が90年代の音楽に憧れててYouTubeでどうのこうのしてるのをよく見かける。今はどちらかというと音楽の人たちがお笑いに憧れてることが多いが、再び逆転することがあるだろうか。お笑いが廃れることがもしあっても代わりに来るのはまた別のものだという気がする。

ところで、お笑い芸人は憧れていた音楽を語るのもいいけど、僕としてはそれを超えて自ら音楽をやるお笑いの人に出てきて欲しい。ついでに風刺色も強いと良い。

音楽・お笑い・風刺の三拍子を揃えてる人が見たい。マルクス兄弟→ザッパ→不在(エミネム? シンプソンズ?)

社会風刺を含めようとして確かに面白くなってない漫才やコントをたまに見るけど、風刺がそれだけ難しく、また日本においてノウハウも受け入れの土壌もなくなっているからそうなっているだけで、お笑いで風刺をやるべきでないという話ではないのだろうと思ってる。

現状、風刺や音楽がお笑いにとってマイナスだから取り入れられないのか、お笑いに取り入れるのが難しいから取り入れられないのか不明だけど、取り入れても面白いひとに出てきて欲しいというのは変わらない。