第40回

パターン認識

個人的には最も簡単なパターンをいくつか選んでその組み合わせでものを作りたいという願望を持っている。

だけど僕自身が最も惹かれるのはどういうものがというと、実はフランク・ザッパの音楽とか新井秀樹の漫画とかだったりする。あとは梅津庸一の絵画等作品など。自分がやりたいこととはおよそ真逆の、パターンが見つけにくく手に負えないという感じの作品を作る人たち。

「より複雑だがカオスではない」ということは、パズルに親しんだことがある人にとっては魅力的な言葉になるのではないだろうか。秩序があるということはパターンが発見できるということである気がする。

パターンを発見し、それに応じて手を動かしたり言葉を使ったりする訓練のプログラムを今考えている。単純なものから始めてより日常的で複雑なものへ。学校での学習に先立つ人間の基本態度に関わる学習だと思う。大切なことは、どんなものにもまずはルールがあり、そのルールが生み出すものの中にパターンがあり、パターンを処理するためにはそれに対応したテクニックがある。そしてテクニックには上達がある。

この辺をまとめたいと思っている。